1つ目に、出かける<動く>リズムに変化が起こっています。例えば「散歩」という行動が新たな価値をもたらすことがわかってきました。令和の時代の「移動」の実態と移動者の価値を解明することで<動く>リズムを捉え直すことができます。
2つ目に、自然のリズムとのシンクロして生きることが新たな価値を形成していることがわかってきました。それを私たちは「身体生理との共棲」と呼んでいます。
例えば私たちは、風や日差しや草花の存在を感じることが価値となっていくと考えています。具体的には、一定の気象に連動して、心地よさ、開放感、リセットを実感できる「リワイルディング」という現象が起きます。
3つ目に、<一人時間><集う>という一連の生活リズムの構成が変化してきました。食べる(飲む)という行動の“速度”は明らかに変化していることが分かってきました。例えば「時短離れ」や、間食が進化した「4食目」の情緒価値が拡大しています。また、睡眠に対する価値感も変わってきています。例えば、お昼寝シーンが見直されたりしていますよね。「眠り」というテーマは、もっとフィーチャーされていくことでしょう。